【データ】川崎市の保育園待機児童数の推移平成30年(2018年)10月1日まで

川崎市公表の保育所等利用待機児童数の推移です。

就学前児童数 利用申請者数 利用児童数 保留児童数 市の保育施策で
対応している
児童数等
特定の保育所等を
希望する
申請者数
待機児童数
2018年
10月1日
81,144 33,524 29,018 4,506 1558 1,095 252
2018年
4月1日
81,342 31,769 28,809 2,960 1447 826 18
2017年
10月1日
81,633 31,527 27,193 4,334 1724 1,116 374
2017年
4月1日
81,790 29,890 26,999 2,891 1626 752 0
2016年
10月1日
82,062 29,293 25,241 4,052 1684 680 100
2016年
4月1日
81,878 27,576 25,022 2,554 1411 503 6
2015年
10月1日
81,981 26,896 23,212 3,684 1600 627 89
2015年
4月1日
81,418 25,264 23,033 2,231 1347 407 0
2014年
10月1日
81,398 24,966 21,100 3,866 1778 731 339
2014年
4月1日
80,963 23,500 20,930 2,570 1500 409 62

待機児童数の定義

まず、待機児童数の定義ですが、

「待機児童数」とは、国の定義により、保育所の利用申請があった児童数から、現在、認可保育所に入所している児童数を除いた「入所していない児童数」のうち、「認定保育園、おなかま保育室、家庭保育福祉員、一時保育等、本市の保育施策で対応している児童数」、「保護者が調査日時点で産休・育休中にある児童数」及び「保育所の入所申込が第1希望のみ等の児童数」、「主に自宅で求職活動等を行う申請者」を除外した人数をいいます。

とのことです。

就学前児童数は実はほとんど変わっていない

2014年4月1日は、80,963人、2018年10月1日の就学前児童数は、81,144人。
その間も81,000人前後で実はほとんど変わっていません。

待機児童問題が解消されていないという印象は、
保育園の数は増えている(利用児童数は増えている)ものの、利用申請者数も右肩上がりで追いついていないという状況があります。

利用申請者数と利用児童数の増加はほぼ同じ

2014年4月1日の利用申請者数は、23,500人、2018年10月1日の利用申請者数は、33,524人で、10,024人の増加。
2014年4月1日の利用児童数は、20,930人、2018年10月1日の利用児童数は、29,018人で、8,088人の増加。

申請者数の増加に対して、対応は行っているけれども、充足されず、この

利用申請者数ー利用児童数

で導き出される
「保留児童数」は増えていっています。

この「保留児童数」がいわゆる待機児童数と捉えられがちですが、
川崎市の最終的な計算で導き出す、「待機児童数」は、
「特定の保育所等を希望する申請者」や「市の保育施策で対応している
児童数」等は、含んでいません。

市の保育施策で対応している児童数と特定の保育所等を希望する申請者

市の保育施策で対応している児童数とは、

  • 川崎認定保育園等対応児童数
  • 家庭保育福祉員対応児童数
  • おなかま保育室対応児童数
  • 一時保育対応児童数
  • 幼稚園預かり保育対応児童数
  • 事業所内保育対応児童数

ということで、実際は希望している保育園に入園できなかったため、他の保育施設に入園している状況。
(ですが、希望する保育園への入園を待っている状態)

また、「特定の保育所等を希望する申請者」は、

利用可能な保育所等があるにも関わらず利用を辞退した方、自宅から通常の交通手段でおおむね20~30分以内に利用可能な保育所等又は市の保育施策の対象施設があるにも関わらず利用を希望されない方など

ということで、例えば、一番自宅に近い保育園を希望しているような場合、兄弟姉妹で同じ保育園に通わせたい場合や、空きのある保育園でも保護者の通勤途中になかったり、将来的な学区(小学校や中学校)が異なり、子どもの交友関係を考えて(保育園の時の友達関係のまま、同じ小学校に進ませたいなど)、入園を断念するケースがあり、利便性の問題から実は待機の状態となっている方もかなりいると思われます。

この数が、毎年、2,000人から2,500人程度います。

割合としては、利用申請者の約8から10%になりますので、少なくない割合でいわゆる待機児童になっているということになります。

簡単に言ってしまえば、希望する保育園に入れなかった人の数は減っていない。
(入れた人の数は増えているけれども)
以前と比べて、受け入れ体制は整ってきているけれども、その恩恵を受けられていない人の数は減っていないという状況です。

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